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最終
【はじめに】
ご無沙汰してます。クロックです。
S15もお疲れ様でした。
最後は溶かしてしまいましたが、3度目のレート2000と一瞬ですが最高レートを更新できたという事で、S16も始まってる最中に記念記事を書きました。
よければ暇つぶし程度にご覧下さい。
【目次】
【構築経緯】
タイプ統一は弱点タイプが一貫する関係で交代を駆使しない対面構築になりがちですが、悪統一では比較的先発性能の高い起点作成ポケモンも多かった為、これまではエースポケモンから軸となる展開を考えパーティを組んでいました。
展開構築のサブプランとしてある程度サイクル下で戦えるポケモンを採用することはあっても、サイクルを前提として構築を組み始めたことがあまりなかったと考え、今回はサイクル構築を組むことに決定しました。
SVでのサイクル戦を考えたときに悪統一として対策を怠れないのがウーラオスとハバタクカミです。前者の対策を格闘等倍にて受けられ、パングロ以外の水流連打に手痛いダメージを蓄積できるゴツメバルジーナに。後者をテラス前提ながら眼鏡まで相手取れる毒テラスディンルーに一任することとしました。
上記の2体ではS100族付近の積みアタッカーに好き勝手されてしまうことや決定打に欠けること、受け出しや下からの行動がメインとなるため被弾回数が増え急所や追加効果などの下振れ要素を引きやすいことが気になりました。
そこで持ち前の素早さや先制技によって上から行動することで下振れを引きにくく、最後にはサイクル下で削った相手を一掃できそうな鉢巻パオジアンを採用。
ここまでで相手の眼鏡や悪巧みを持ったイーユイやサーフゴーのような特殊型の一貫性が気になり、ある程度受け出しから崩していけるポケモンとしてチョッキイーユイを採用。
この4体をメインに残りの枠を考えていたところ、高火力物理アタッカーに繰り出せるポケモンがバルジーナしかおらず、ステロの蓄積によって物理メインの選出に対してサイクルが成立しなくなることが多いと感じました。
加えて受け系統や展開構築を縛る術に乏しく、一方的に良い様にされてしまっていたため、解決の一手として高い物理耐久と素早さで中速物理ATの上からイカサマができ、スカーフすり替えによって展開阻害が期待できるアローラペルシアンを採用しました。悪タイプのすり替えトリック持ちの中でも、パオジアン相手に1~2回仕事ができるのが強み。
ディンルー以外の初手出し要員が増えたことで、初手ハバタクカミと偶発対面した場合にサイクルを成立できなくなったり、ラス1のハバカミやアシレーヌ等の特殊妖精に一貫を取られて負けることが増えてしまったので、妖精等倍の中でも特殊耐久の高いアローラベトベトンを採用し、S15のパーティが完成しました。
【使用パーティ】
チームID VXYXS5
【パーティ紹介】
イーユイ@とつげきチョッキ
テラスタイプ:草
特性:わざわいのたま
性格:ひかえめ
技構成:かえんほうしゃ/あくのはどう/テラバースト/カタストロフィ
実数値:159(228)-×-101(4)-187(116+)-141(4)-140(156)
H:16n-1
C:H振りカイリューがカタスト+悪波で大体落ちる
B:特化鉢巻カイリューのテラス神速を大体耐える
D:特化赫月ガチグマのブラム(大地)+真空波耐え(ノマテラは乱数)
S:最速75族、準速87族抜き
たよれるあいぼう イーユイ。
前期にラム悪巧みイーユイを使用し、打ち分けのできるイーユイの強さを感じたので、お化け火力でない特殊相手に数回繰り出せそうなチョッキで今回は採用。
特殊技なら大体何でも一発耐えて、テラスも合わせて行動回数を増やしやすく重宝しました。耐久振りでない水ラオスにはテラスを切らないと不利でしたが、バルジーナのバックアップもあり眼鏡やスカーフで使用していた時よりも選出していました。
草テラスは、今回パーティに入れなかった草タイプの代替として水・地面タイプへの打点に採用。赫月ガチグマや水ラオス等に対して、半減で受けながら抜群を通せるのが強かった。
カタストロフィを採用したことで受けのテラスや半減の受け出しも問答無用で半分削り、火力不足を補ってくれた。とはいえオバヒの火力で落とし切りたい場面もあるので、炎半減の受け出しがつらい場合はカタスト、それ以外ではオバヒくらいの感覚で採用していいと思います。いずれにせよ10%の外しに泣かされる点は変わらず。
非常に活躍してくれましたが、耐久に回した分火力と素早さは大分妥協しており、相手の振り方によっては苦しい展開もありました。イーユイ着地前にディンルーのステロやバルジーナのゴツメ・毒々ダメ、ペルシアンの電磁波などサポートを入れておくと、役割遂行前にイーユイが疲弊することがなく動かしやすかったです。
テラスタイプ:毒
特性:ファーコート
性格:ずぶとい
実数値:171(244)-×-121(236+)-×-85-139(28)
B:11n
特化パオジアンの聖剣2耐え
S:スカーフで最速ツツミ抜き抜き
準速85族抜き抜き
麻痺したエナジーブジン抜き
アローラチャンピオン ペルシアン。
S15後半戦、突如脳内に溢れ出した顔面ファーコート。ドヒドディンルーやこちらのディンルーがテラスを切りたくない時にいるオーガポン・パオ、またバルジーナが過労死しそうなパーティに対応する為に採用。
相手の毒展開に対して毒テラススカーフすり替えにて毒を無効にしつつ行動を縛り、相手が引くまで電磁波とイカサマを連打する動きが楽しい。
交代技を捨て台詞にしていたが、イカサマダメージが下がってしまうので蜻蛉帰りでもよかったかもしれません。
オーガポンに対しては型破りによって特性無効なので一見不利ですが、テラス前テラス後でダメージがそう変わらない為、いずれにせよ1発耐えて仕事ができます。
ある時はパオジアンの圏内まで削って繋いだり、またある時は電磁波でイーユイが上を取れるようになったり、後続によって仕事内容は変わりますが採用した試合での貢献度は基本的に高かったです。
拘りの常ではありますが、一旦守るの様子見で行動を変えられやすく、グライオンやチオンジェン等の守る標準搭載クラスのポケモンには安易に出さないように努めたいところ。終盤戦でその辺りの選出や技選択が甘く、勝ちきれなかった試合もありました。
パオジアン@こだわりハチマキ
テラスタイプ:ステラ
特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり
技構成:こおりのつぶて/かみくだく/サイコファング/テラバースト
実数値:155-187(236+)-100-×-95(76)-180(196)
D:特化赫月ガチグマの真空波を高乱耐え(約94%)
S:最速オーガポン抜き抜き
トレジャーハンター パオジアン。
氷柱落としは怯ませて勝つ試合より外して負ける試合の方が気になったのと、氷柱を警戒される行動多く素直に選択できない場面が増えてしまった為、今回は非採用となりました。その結果誕生した相手の心に優しいパオジアン。
優しいパオジアンはテラス読みステラバーストをぶっ放し、噛み砕くのBダウンで決して受け出しを許さず、ステラ礫でほぼ全てのハバカミに致命傷を与えた。
今回はサイクル戦想定の為、複数回パオジアンを着地させて殴る事が多いと判断。各技の火力を1回増強できて、一貫性のある技を使用可能にするステラにしました。
サイコファングは、バルジーナのゴツメで削れないパングロ水ラオスへの打点。ついでに初手のコノヨザルにも強く出れました。
最終戦、Dに振ってたお陰で火力のないガチグマのブラムを耐えてくれて勝ちをもぎ取れたのはとても熱かった。
テラスタイプ:みず
特性:ぼうじん
性格:ずぶとい
技構成:イカサマ/とんぼがえり/どくどく/はねやすめ
実数値:207(172)-×-172(252+)-×-115-111(84)
H:16n-1
B:特化鉢巻水ラオスの等倍水流連打→半減水流連打を確定耐え
S:少し振ってる85族意識
グルメな バルジーナ。
対ウーラオス用のクッション。ラオスを見たら絶対選出していました。
毒々の枠は挑発→叩き→鉄壁→エアスラの変遷を経てここに落ち着いた。なんやかんや蓄積ダメージが優秀な毒々が1番使い勝手は良かったですが、採用率も高いからかそこそこの割合で毒々読み毒or鋼テラスをされた為、他の技の方が良かったかもしれません。
ゴツメが本体と言っても過言じゃ無いくらいゴツメダメージを稼いでくれたましたが、パングロラオスがとてもキツイ。ゴツメが入れば交代かアイスピが殆どなので羽休め、ゴツメが入らなければ積まれる事が多いのでイカサマで削ってから蜻蛉でパオに引くようにしていました。
H振りで臆病ハバカミのムンフォを耐えるだけの特殊耐久はあるので、時には無理やり特殊技を受けて蜻蛉したりもしていた。
ディンルー@たべのこし
テラスタイプ:どく
特性:わざわいのうつわ
性格:わんぱく
技構成:じしん/ヘビーボンバー/ステルスロック/ふきとばし
実数値:261(244)-130-176(116+)-×-119(148)-65
H:奇数
B:11n
D:あまり
ランクマスター ディンルー。
ほとんどの試合で初手に出し初手テラスを切りました。毒テラスを切る事で毒菱展開の阻止、妖精耐性(主にハバカミ)を得る事ができ、バルジーナとの相性補完に優れていた。
水ラオスと初手対面したときは普通に水流連打されることが多かったが、蜻蛉や格闘技を押されることもあったため、ハバカミがパーティにいる時はバルジーナに引かずとりあえずテラスステロをしていました。
地震とヘビボンを両採用にしたのは、地震だけでは耐久振りパオジアンに試行回数を稼がれる事とヘビボンオンリーだとライコジュラスへの打点がない事が気になった為。
半端な火力なら全然削れず、サイクル加入することで守るもないのに食べ残しによってモリモリ回復する。
トドロクツキやカイリューㇳの初手対面では、渦や喰らいつくではめられそうになってから極力吹き飛ばしから入るように努めてましたが、カイリューに関しては後半ほぼけたぐりから入られたのでやるならテラスを切ってしまう方がよさそうです。
初手零度パオとは幾度となく対面しましたが、最後まで氷柱を重く見てテラスしてヘビボンを押しました。最後の最後で零度が当たってしまったものの、ほぼ全ての零度を避けてくれた。なお、地割れはほぼ全て当てられました。
アローラベトベトン@くろいヘドロ
テラスタイプ:どく
特性:どくしゅ
性格:しんちょう
技構成:どくづき/ドレインパンチ/かげうち/まもる
実数値:207(212)-140(116)-95-×-157(180+)-70
H:16n-1
A:余り
D:特化ハバカミのムンフォ+テラスムンフォ確定耐え
特化眼鏡ハバカミのムンフォ+半減テラスムンフォをヘドロ込み確定耐え
オーラを感じる ベトベトン。
耐ハバカミアシレ最終兵器。ヘドロの回復込みでチョッキ無しでも眼鏡ハバカミへ後出しが効きます。眼鏡なら大体そのまま突っ張ってくれるので一旦守り、テラスを切られても毒テラスで対処が可能。ついでに毒突きも強化される。
毒状態にした後の守るが優秀で、相手からも警戒されない為多くの場合無償で毒ダメと回復ターンを稼ぐことができた。
毒鋼以外には交代際に毒状態チャンスがあり、
ドレパンは鋼への打点と回復量を少しでも増やす目的。氷柱怯みを気にしなければパオに強く出れる。冷パンや叩きも試したが、格闘打点に乏しかったので今回はドレパンに軍配が上がりました。
【基本選出】
①ディンルー+バルジーナ+パオジアンorイーユイ
BIG6系統へはほとんどこの選出でした。初手のハバカミ・パオジアンに対するディンルー、ウーラオスへの後投げに必須なバルジーナはほぼ確定。ブリジュラスやサーフゴー等が混ざっている場合はイーユイでそれ以外にはほぼパオジアンを出していました。
②パオジアン+バルジーナ+イーユイ
パオジアンやハバカミがいなかったり、初手ディンルーが出しにくい起点阻止ポケモンがいる構築への選出。ステロがないのでカイリューをどう削るかが鬼門。
草弱点ポケモンが初手に来そうな時の選出。イーユイにテラスを切って、無理やり一体持っていく。相手にイーユイやツツミがいる場合はイーユイにテラスを切ると炎氷の一貫ができてしまう為慎重にテラスを切った。
起点作成ポケモンへスカーフをプレゼントしたい時の選出。ペルシアンで物理を見て、裏の2体で特殊を相手する。ペルシアンに回復ソースが無いので、初手から物理に後投げする事が無いように初手出し。
特殊型の相手が1体で事足りる場合の選出。イーユイじゃないと極端に火力が出ないが、毒やゴツメとイカサマがあるのでそこまで気にならなかった。
【重い相手】
・赫月ガチグマ
地面の一貫が高く、ブラムはそうそう受けられる火力じゃなく、欠伸や月光などの補助技も厄介で普通に苦手だった。パオユイが比較的ガチグマに対して強いので、バルジーナをクッションに物理を流しつつ蜻蛉でパオユイを着地させる事で何とか倒していた。
・受けループ
ほぼ切っていたので負け越し。ドヒドやグライにうまくトリックが決まれば、イーユイのカタストを通しつつTODが狙いやすくなる。
・晴れホムラ
ホムラ自体はテラスバルジーナでなんとかなったが、コータスハバカミと並ばれると途端に厳しい。とはいえそこまで当たらなかったので、対応できるほどの考察ができなかった。
【おわりに】
以前と比べて最終日ギリギリの2000到達にならなかったことや、1勝分だけでも最高レートを更新できたのは素直に嬉しかったですが、そこから更に勝ち続けるにはまだまだ及ばない事を痛感するシーズンでもありました…。
S16は今の調子だと休憩シーズンになりそうですが、しっかり英気を養ってまた最高レート&順位の更新を目指したいところ。なんやかんやモチベはあるし、ポケモン楽しいので。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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